事例Ⅱ(マーケティング・流通)の勉強法と頻出論点
事例Ⅱは、地域の中小企業が限られた経営資源を生かし、誰にどの価値をどのように届けるかを問うマーケティング・流通の事例です。与件文の事実を根拠に、ターゲット、商品・サービス、販売方法、関係性づくりを因果で結ぶ力が求められます。
出題傾向
事例Ⅱでは、B社の強み、顧客層、地域資源、競合環境を踏まえ、売上拡大や顧客関係性の強化に向けた具体策を記述する設問が中心です。設問構成は、環境分析、ターゲット設定、既存顧客深耕、新規顧客獲得、協業、販売促進、ブランド価値向上などを組み合わせる形になりやすく、単なる知識説明では得点につながりません。近年は、SNSやEC、体験価値、地域連携、顧客データ活用など、施策の具体性と実行可能性を問う切り口が目立ちます。多面的に書きつつ、与件文の根拠と設問要求から外れないことが重要です。
勉強する順番
- 設問文を読み、問われている対象、時点、制約条件、解答要素を先に確認する。
- 与件文を読み、強み、顧客、商品、地域資源、競合、課題に印を付ける。
- 各設問に使う根拠を切り分け、同じ根拠の重複使用や設問間の矛盾を避ける。
- ターゲットは属性だけでなく、ニーズや購買場面まで具体化する。
- 施策は4P、CRM、協業、販促などの切り口から複数案を検討する。
- 解答は誰に、何を、どのように、どんな効果を狙うかの因果で組み立てる。
- 字数に合わせて、与件根拠、施策、効果の優先順位を調整する。
- 最後に設問要求への答え漏れ、一般論化、因果の飛躍、表現の重複を確認する。
配点・試験時間・合格ライン
事例Ⅱは第2次筆記試験4事例の一つで、配点は100点、試験時間は80分です。第2次筆記試験は4事例合計400点満点で、合格基準は総点数60%以上、つまり240点以上、かつ1事例でも40点未満がないことです。 令和8年度(2026年度)から第2次試験の口述試験は廃止され、筆記試験の合格発表が最終合格発表となります(中小企業庁 2026年2月5日告知)。
得点のコツ
- 設問要求の動詞を確認し、助言、理由、効果、留意点のどれを書くかを先に決める。
- ターゲットは与件文の顧客情報に基づき、広げすぎず狭めすぎずに設定する。
- 施策は強みを活用し、機会に対応し、弱みや脅威を避ける形で因果を作る。
- 効果は売上向上だけにせず、客単価、来店頻度、関係性、認知、差別化まで使い分ける。
頻出論点(12)