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投資理論(限界効率・トービンのq)

経済学・経済政策利子率と企業価値から設備投資の増減を読む

要点

投資理論は、企業が設備投資を行うかどうかを、期待収益と資本コストの比較から説明します。投資の限界効率は、追加的な投資から得られる将来収益の現在価値を投資費用に等しくする割引率として理解できます。市場利子率が投資の限界効率を下回れば、投資は採算に合いやすくなります。

利子率が上がると、将来収益を現在価値へ割り引いた価値が下がり、投資需要は減少します。反対に利子率が下がると、資金調達費用も現在価値計算上の割引率も低下し、投資は増えやすくなります。期待売上や技術革新が高まると、投資の期待収益が上がり投資需要曲線は右へ移動します。

トービンのqは、企業の市場価値を保有資本の再取得価格で割った指標です。qが1を上回れば、市場が既存資本を再取得費用以上に評価しているため、新規投資が有利になりやすいと考えます。qが1を下回れば投資意欲は弱まりやすくなります。試験では、利子率と投資量の逆方向の関係、期待収益の変化による曲線シフト、qの大小の意味を区別します。

試験で問われるポイント

確認問題

企業の市場価値が120億円、保有資本の再取得価格が100億円である。この企業のトービンのqと投資判断の説明として最も適切なものはどれか。

正解: ア
トービンのqは企業の市場価値を資本の再取得価格で割るため、120億円÷100億円=1.2である。qが1を上回ると、市場価値が再取得価格を上回り、新たに資本を取得する誘因が強まりやすいのでアが正しい。投資の限界効率が必ず特定値になるわけではない。

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