財務・会計負債利用が自己資本利益率へ与える影響を読む
財務レバレッジは、負債を利用することで自己資本に対する利益率を変化させる効果です。総資本に占める自己資本が小さいほど、同じ利益額でもROEは高くなります。ただし負債には利息負担があるため、負債を増やせば常に有利になるわけではありません。事業が生む利回りと負債コストの大小関係が重要です。
ROEは当期純利益÷自己資本で求められ、デュポン分解では売上高当期純利益率×総資本回転率×財務レバレッジに分けられます。ここで財務レバレッジは総資本÷自己資本です。総資本利益率が負債利子率を上回る場合、負債を活用するとROEが押し上げられます。反対に総資本利益率が負債利子率を下回ると、利息負担が自己資本利益率を悪化させます。
診断士試験では、ROEの改善要因を収益性、効率性、安全性の観点から分解する問題が出ます。高いROEが、営業利益率の高さによるものなのか、資産効率の良さによるものなのか、負債依存によるものなのかを見分けます。財務レバレッジの上昇は株主利益を高める可能性がある一方、自己資本比率の低下や固定的な利息負担によって財務安全性を損なう点まで評価する必要があります。
当期純利益が80百万円、売上高が1,000百万円、総資本が800百万円、自己資本が400百万円である。ROEと財務レバレッジの組み合わせとして最も適切なものはどれか。
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