経済学・経済政策社会的費用・便益と市場均衡のずれを見抜く
外部性とは、ある主体の消費や生産が、市場取引を介さず第三者の便益や費用に影響することです。公害のような負の外部性では、企業が直面する私的限界費用MPCに外部限界費用MECが含まれず、社会的限界費用MSCはMPCより大きくなります。その結果、市場均衡の生産量は社会的最適量より多くなります。教育のような正の外部性では社会的限界便益が私的限界便益を上回り、市場供給量が過少になります。
負の生産外部性ではMSC=MPC+MECと表され、社会的最適は社会的限界便益MSBとMSCが等しい点です。最適量でのMECに等しい単位税を課すピグー税は、外部費用を意思決定へ内部化します。正の外部性には外部便益に対応する補助金が考えられます。排出量規制や排出量取引制度も是正手段です。
試験では、私的曲線と社会的曲線の位置、市場均衡量と最適量の大小、政策による移動をグラフで問います。財産権が明確で交渉費用が無視できるなら、当事者間交渉で効率的配分に至り得るというコースの定理も重要です。ただし所得分配や交渉費用の問題は残るため、常に政府介入が不要という意味ではありません。
ある財の生産には負の外部性があり、社会的最適生産量における限界外部費用は1単位当たり30円である。外部性を内部化するピグー税として最も適切なものはどれか。
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