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完全競争市場の均衡

経済学・経済政策価格受容者の行動から短期・長期均衡を読む

要点

完全競争市場は、多数の買い手と売り手、同質的な財、完全情報、自由な参入退出を前提とする市場です。個々の企業は市場価格に影響を与えられない価格受容者であり、直面する需要曲線は水平です。市場価格と取引量は、市場全体の需要曲線と供給曲線の交点で決まります。

短期には企業数や固定設備が所与で、企業はP=MCとなる生産量を選びます。価格が平均費用を上回れば正の利潤、下回れば損失が生じます。ただし、短期の操業継続は平均可変費用との比較で判断します。市場供給曲線は各企業の供給曲線を横に足し合わせたものです。

長期には企業の参入と退出が可能です。正の利潤があれば新規参入により市場供給が増え、価格は低下します。損失が続けば退出により供給が減り、価格は上昇します。その結果、長期均衡では価格が長期平均費用の最小値に等しくなり、経済利潤はゼロになります。会計上の利益がゼロという意味ではなく、正常利潤を含めて超過利潤が消える点に注意します。

試験で問われるポイント

確認問題

完全競争市場で、長期にわたり既存企業が正の経済利潤を得ている。この状態から予想される調整として最も適切なものはどれか。

正解: ア
完全競争市場で正の経済利潤が存在すれば、長期には参入が起こる。企業数の増加は市場供給を右へ動かし、価格を押し下げて超過利潤を縮小させるためアが正しい。イは需要側の変化として誤り、ウは完全競争の前提に反し、エは損失時の退出と価格方向を混同している。

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