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経済成長論(ソローモデル)

経済学・経済政策資本蓄積と技術進歩から長期成長を読む

要点

ソローモデルは、長期の経済成長を資本蓄積、労働、技術進歩から説明する新古典派成長モデルです。一人当たり資本が増えると一人当たり産出も増えますが、資本の限界生産力は逓減するため、資本蓄積だけでは成長率は次第に低下します。投資が資本を増やす一方、減耗と人口増加は一人当たり資本を押し下げます。

定常状態では、一人当たり資本を維持するために必要な投資と実際の投資が一致し、一人当たり資本と一人当たり産出が一定になります。貯蓄率が上がると投資が増え、定常状態の一人当たり資本と産出は高くなります。ただし、技術進歩がなければ長期の一人当たり成長率を恒久的に高めるわけではありません。

技術進歩を含めると、労働効率単位当たりの定常状態を考え、長期の一人当たり産出は技術進歩率で成長します。黄金律水準は、定常状態における一人当たり消費を最大にする資本量です。試験では、貯蓄率上昇が水準効果を持つこと、持続的成長には技術進歩が必要であることを区別します。

試験で問われるポイント

確認問題

技術進歩のない標準的なソローモデルで、貯蓄率が恒久的に上昇した場合の長期的な効果として最も適切なものはどれか。

正解: ア
貯蓄率上昇は投資を増やし、より高い一人当たり資本と産出の定常状態へ移行させる。しかし資本の限界生産力逓減があるため、技術進歩がなければ一人当たり産出の長期成長率を恒久的に高めない。したがってアが正しい。イは内生的成長論の発想と混同しやすい。

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