企業経営理論内部資源が持続的優位になる条件が分かる
資源ベース理論(RBV)は、企業間の業績差を各社が保有・活用する経営資源の違いから説明する考え方です。VRIO分析は、その資源や能力が競争優位の源泉になるかを、Value(経済的価値)、Rarity(希少性)、Imitability(模倣困難性)、Organization(組織)の順で点検します。組織とは、価値を実現する制度や業務プロセスが整っていることです。
公式ではなく段階的に判定します。価値がなければ競争劣位、価値はあるが希少でなければ競争均衡、価値と希少性はあるが模倣されやすければ一時的競争優位にとどまります。価値・希少性・模倣困難性を満たす資源を、適切な組織が活用して初めて持続的競争優位につながります。模倣困難性の要因には、歴史的経路、因果関係の曖昧さ、企業文化などの社会的複雑性があります。
試験では、特許があるだけで持続的優位と断定しないことが重要です。顧客価値がなく、組織的に活用できなければ成果には結び付きません。また、VRIOは企業内部を見る分析であり、業界の外部環境を見るファイブフォース分析と対比されます。資源だけでなく、それを束ねて使う組織能力にも注目します。
ある旅館には、長年の共同作業で培われた従業員間の暗黙的な連携があり、顧客価値が高く、競合には同様の仕組みがない。競合は連携が生まれる因果関係を特定できないが、旅館には評価制度がなく能力を十分活用できていない。VRIO分析による評価として最も適切なものはどれか。
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