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独占・寡占とゲーム理論

経済学・経済政策市場支配力と企業間の戦略的な行動を読み解く

要点

独占市場では供給者が1社で、市場需要曲線がそのまま企業の需要曲線になります。販売量を増やすには価格を下げる必要があるため、限界収入MRは価格より低く、通常は需要曲線より下に位置します。独占企業はMR=限界費用MCとなる数量を選び、その数量を需要曲線へ当てはめて価格を決めます。完全競争より数量が少なく価格が高くなるため、総余剰の一部が死荷重として失われます。

利潤は総収入TR-総費用TC、または(価格-平均費用)×数量で表せます。寡占では少数企業が互いの行動を考慮します。クールノー競争は各社が相手の生産量を所与として数量を、ベルトラン競争は相手の価格を所与として価格を選ぶ代表モデルです。カルテルは共同で生産量を抑え、独占に近い利益を目指しますが、各社には協定を破る誘因があります。

試験では、独占の数量をMR=MCで決めてから価格を需要曲線で読む順序が重要です。ゲーム理論では、相手の選択ごとに自社の最適反応を探し、双方の最適反応が一致する組合せをナッシュ均衡とします。支配戦略がある場合は先に特定します。囚人のジレンマでは、個別に合理的な選択が共同利益を最大にしないことがあります。

試験で問われるポイント

確認問題

企業Aと企業Bが「高価格」か「低価格」を同時に選ぶ。両社が高価格なら利得は各8、一方だけが低価格なら低価格企業は10・高価格企業は2、両社が低価格なら各5である。ナッシュ均衡はどれか。

正解: エ
相手が高価格なら低価格の利得10が高価格の8を上回り、相手が低価格でも低価格の5が高価格の2を上回る。よって両社にとって低価格が支配戦略であり、低価格・低価格のエがナッシュ均衡である。アは共同利得が大きいが各社に単独値下げの誘因があり、イとウでは高価格側も値下げした方が得になる。

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