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公共財と情報の非対称性

経済学・経済政策公共財と情報格差による市場の失敗を見抜く

要点

公共財は、ある人が利用しても他の人の利用可能性が減りにくい非競合性と、対価を払わない人を排除しにくい非排除性を持つ財です。典型例は国防や灯台のような財です。非排除性があると、利用者は費用負担を避けて便益だけを得ようとするフリーライダー問題が生じ、自発的な市場供給では社会的に望ましい量を下回りやすくなります。

情報の非対称性は、取引当事者の一方が他方より多くの情報を持つ状態です。契約前に品質やリスクを十分に見分けられないと、質の悪い財や高リスクの主体が市場に残りやすい逆選択が起こります。契約後に行動を完全に観察できないと、注意努力を怠るなどのモラルハザードが発生します。

試験では、公共財、共有資源、クラブ財、私的財の分類と、情報問題の発生時点を整理します。逆選択にはシグナリングやスクリーニング、モラルハザードには自己負担、監視、インセンティブ契約などが対応策になります。市場の失敗は単に市場価格が変動することではなく、資源配分が効率的にならない構造を指します。

試験で問われるポイント

確認問題

中古車市場で、買い手が車の品質を十分に見分けられず、売り手だけが品質を知っている。このため良質な車の売り手が市場から退出しやすくなる現象として最も適切なものはどれか。

正解: ア
契約前に品質情報が売り手へ偏っているため、買い手は平均的な価格しか提示しにくく、良質車の売り手が不利になる。これは逆選択でありアが正しい。モラルハザードは契約後の行動問題、フリーライダー問題は公共財で費用負担を避ける問題、価格差別は需要者ごとに価格を変える行為である。

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