事例Ⅳ(財務・会計)将来FCFを現在価値に直す
DCF法は、企業や事業が将来生み出すフリーキャッシュフローを割引率で現在価値に換算し、企業価値を評価する方法です。事例Ⅳでは、投資判断と似た計算構造を持ちながら、評価対象が一つの設備ではなく事業全体や買収対象になる点が特徴です。会計利益ではなく、資金創出力を評価する発想を押さえます。
基本手順は、将来の営業利益、税金、減価償却費、設備投資、運転資本増減からFCFを求め、それぞれを割引率で現在価値に直すことです。継続価値が与えられる場合は、予測期間後の価値も同じ時点にそろえて割り引きます。負債価値を差し引いて株主価値を求める設問では、企業価値と株主価値を混同しないことが重要です。
記述では、DCFの計算結果を絶対視せず、予測の前提を与件文から吟味します。需要成長、利益率、設備更新、運転資本、割引率の設定が変われば評価額は大きく変動します。買収や事業承継の文脈では、シナジー、資金調達負担、既存事業との適合性も含めて、多面的に評価する姿勢が求められます。
DCF法による企業価値評価の説明として、最も適切なものはどれか。
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