事例Ⅳは、与件企業の財務状況を読み取り、計算結果と経営課題を結び付けて助言する2次筆記試験の事例です。計算精度だけでなく、設問要求に沿った根拠ある記述が得点を左右します。
事例Ⅳは、経営分析、CVP、投資意思決定、キャッシュフロー、セグメント別損益、財務的助言などを組み合わせて出題されます。設問は、まず財務指標を選ばせて優れている点・課題を説明させ、その後に収益改善、設備投資、事業継続、資金繰りなどの個別論点を計算させる構成が多く見られます。近年は単純な公式適用だけでなく、与件文の事業特性、制約条件、リスク要因を読み取り、計算結果の意味を経営判断へつなげる力が重視されます。答案では、数値の大小を述べるだけでなく、なぜその指標や施策が当該企業の課題に対応するのかを因果で示す必要があります。
2次筆記試験は4事例で構成され、事例Ⅳは配点100点、試験時間80分です。筆記試験の合格には、4事例の総点が240点以上で、かつ各事例が40点以上であることが求められます。事例Ⅳでは計算過程の正確さに加え、与件に基づく財務的な解釈や助言を設問要求に沿って示す力が重要です。 令和8年度(2026年度)から第2次試験の口述試験は廃止され、筆記試験の合格発表が最終合格発表となります(中小企業庁 2026年2月5日告知)。