財務・会計投資案固有の収益率と採否の基準が分かる
内部収益率(IRR)は、投資案から得られる将来キャッシュフローの現在価値合計と初期投資額を等しくし、NPVをちょうど0にする割引率です。投資案そのものが生み出す収益率として捉えられ、金額ではなく率で経済性を示します。資本の調達や運用に必要な最低収益率と比較して採否を判断します。
式では、0=各期CFt÷(1+IRR)のt乗の合計-初期投資額を満たすIRRを求めます。通常、IRRが資本コストや要求収益率を上回れば採択し、下回れば棄却します。試験で厳密解が求めにくい場合は、NPVが正になる割引率と負になる割引率の間を線形補間して近似することがあります。単純な1期間投資なら、期末回収額÷初期投資額-1でも求められます。
試験では、割引率ごとのNPV表からIRRを推定する問題や、NPV法との比較が問われます。投資規模やキャッシュフローの時期が異なる相互排他的投資では、IRRの順位とNPVの順位が一致しないことがあり、企業価値の増加額を直接示すNPV法が優先されます。また、途中でキャッシュフローの符号が複数回変わるとIRRが複数存在したり、存在しなかったりする点にも注意が必要です。
初期投資額100万円に対し、1年後に110万円だけを回収する投資案がある。要求収益率が8%であるとき、この投資案のIRRと採否の組み合わせとして最も適切なものはどれか。
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