財務・会計売上減少への耐性と利益変動の大きさが分かる
安全余裕率は、現在の売上高が損益分岐点売上高をどれだけ上回っているかを示し、売上減少に対する余裕を測る指標です。値が高いほど赤字に転落するまでの余地が大きいと読めます。経営レバレッジは、固定費の存在によって売上高の変化以上に利益が変化する度合いを表し、利益の変動リスクを捉える指標です。
安全余裕率=(実際売上高-損益分岐点売上高)÷実際売上高です。経営レバレッジ係数(DOL)は、一定の前提の下で限界利益÷営業利益、または営業利益の変化率÷売上高の変化率で求めます。営業利益=限界利益-固定費なので、固定費が大きく営業利益が小さい局面ほどDOLは高くなります。DOL=1÷安全余裕率という関係も成り立ちます。
試験では、CVPの数値から両指標を計算する問題や、売上高が数%変化した場合の営業利益変化率を推定する問題が出ます。DOLが4で売上高が5%増えるなら、条件が一定の範囲では営業利益は約20%増えると判断します。ただし売上減少時には利益も大きく落ちるため、高いDOLを単純に好ましいとは評価できません。固定費型の費用構造が収益機会と損失リスクを同時に拡大する点を押さえましょう。
ある企業の売上高は800万円、限界利益は320万円、固定費は240万円である。現在の費用構造が維持されるとき、安全余裕率と経営レバレッジ係数の組み合わせとして最も適切なものはどれか。
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