財務・会計株式の市場リスクに応じた要求収益率が分かる
資本資産評価モデル(CAPM)は、十分に分散投資された投資家が負担する市場リスクに応じて、株式の期待収益率を求めるモデルです。個別企業に固有のリスクは分散投資で低減できるため、市場全体の変動に連動するシステマティック・リスクだけが価格に反映されると考えます。その感応度を表す指標がベータです。
リスクフリーレートをRf、市場ポートフォリオの期待収益率をRm、ベータをβとすると、期待収益率=Rf+β×(Rm-Rf)です。(Rm-Rf)は市場リスクプレミアムであり、CAPMで求めた期待収益率は企業側から見れば株主資本コストになります。βが1なら市場と同程度、1を超えれば市場より変動リスクが大きく、0なら市場変動への感応度がないことを示します。
試験では、与えられた数値から株主資本コストを計算し、WACCへ接続する問題が頻出です。また、縦軸に期待収益率、横軸にβを置く証券市場線(SML)の傾きが市場リスクプレミアムであることも問われます。βは総リスクではなく市場リスクの尺度です。市場期待収益率と市場リスクプレミアムを取り違えず、式の括弧内で必ずRfを差し引くのが計算上の要点です。
リスクフリーレートが1%、市場ポートフォリオの期待収益率が7%、ある企業のベータが1.5である。この企業のCAPMによる株主資本コストとして最も適切なものはどれか。
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