事例Ⅳ(財務・会計)支払能力と財務余力を読む
安全性分析は、企業が短期および長期にわたり資金面で安定しているかを読む論点です。自己資本比率は総資本に占める自己資本の割合を示し、借入依存度や財務余力の把握に使います。流動比率は流動負債に対する流動資産の割合を示し、短期支払能力を確認する指標です。
事例Ⅳでは、指標の高低だけを述べても十分ではありません。大型投資で借入が増えている、売上債権の回収が遅い、棚卸資産が積み上がっている、短期借入で運転資金を賄っているなど、与件文の事実と指標を対応させます。流動比率が高くても、不良在庫や回収遅延が多い場合は実質的な資金繰りに注意が必要です。
答案では、長期安全性と短期安全性を分けて書くと多面的になります。自己資本比率の低さは、利息負担や追加借入余力の低下につながります。流動比率の低さは、仕入債務や短期借入の支払いに対する余裕不足を示します。改善策としては、利益蓄積、増資、借入返済、債権回収短縮、在庫適正化などを、与件企業の実行可能性に合わせて選びます。
安全性分析で、短期支払能力と長期的な借入依存度をそれぞれ確認する組合せとして最も適切なものはどれか。
事例Ⅳ(財務・会計)の過去問を年度別に解説付きで演習。触って学ぶ体感型解説、忘却曲線ベースの復習計画も無料で始められます。
診断士RoadMapを無料で始める