財務・会計仕入から現金回収までの資金拘束を測る
運転資本は、日常の営業活動を回すために必要な資金です。代表的には売上債権と棚卸資産から仕入債務を差し引いて把握します。売上が伸びても、回収までの期間が長く在庫も増えると、利益より先に資金需要が大きくなります。黒字でも資金繰りが厳しくなる理由を説明する重要な論点です。
キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)は、仕入や製造に投下した資金が販売・回収を経て現金に戻るまでの期間を表します。基本式は、売上債権回転期間+棚卸資産回転期間-仕入債務回転期間です。売上債権回転期間が短く、棚卸資産回転期間が短く、仕入債務回転期間が長いほど、営業活動に拘束される資金は小さくなります。
診断士試験では、貸借対照表と損益計算書の数値から回転期間を計算し、資金繰り改善策を選ぶ問題が出ます。売掛金の早期回収、与信管理、在庫削減、発注ロットの見直し、支払条件の交渉がCCC短縮の手段です。ただし過度な在庫削減は欠品を招き、支払サイトの一方的な延長は取引関係を悪化させます。財務指標としての改善と営業・購買現場への影響を合わせて評価します。
売上債権回転期間が45日、棚卸資産回転期間が30日、仕入債務回転期間が50日である。キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)として最も適切なものはどれか。
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