財務・会計財務諸表の比率から企業の強みと課題が分かる
経営分析指標は、財務諸表の数値を比率や回転数に変換し、企業の収益性、安全性、効率性を多面的に評価するものです。収益性は資本や売上高に対して利益をどれだけ生んだか、安全性は支払能力や財務基盤が十分か、効率性は資産を売上獲得にどれだけ活用したかを示します。単独の値だけでなく、過年度や同業他社との比較が基本です。
代表式は、総資本経常利益率=経常利益÷総資本、自己資本利益率(ROE)=当期純利益÷自己資本、売上高営業利益率=営業利益÷売上高です。安全性では流動比率=流動資産÷流動負債、当座比率=当座資産÷流動負債、自己資本比率=自己資本÷総資本を使います。効率性では総資本回転率=売上高÷総資本、棚卸資産回転率=売上高または売上原価÷棚卸資産などを用います。
試験では、財務諸表から指標を計算し、改善・悪化を判定する問題が中心です。利益率と回転率の分解、分母に期首期末平均を用いる設問、単位が%・回・期間のどれかに注意します。棚卸資産回転率は分子で意味が変わるため、問題文の定義を優先します。高低だけで断定せず、業種、成長段階、会計方針の違いも踏まえて複数指標を組み合わせる姿勢が重要です。
ある企業の売上高は1,200百万円、営業利益は60百万円、総資本の期首残高は450百万円、期末残高は550百万円である。総資本に期首期末平均を用いる場合、売上高営業利益率と総資本回転率の組み合わせとして最も適切なものはどれか。
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