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年金現価係数と複利現価係数

財務・会計将来キャッシュフローを現在価値へ直す

要点

複利現価係数と年金現価係数は、将来キャッシュフローを現在価値へ割り引くための係数です。複利現価係数は、将来のある1時点に発生する単発の金額に使います。第n期末に受け取る1円の現在価値は、1÷(1+r)のn乗です。投資案の残存価額、運転資本の最終回収、債券の額面償還額などに用います。

年金現価係数は、毎期末に同額のキャッシュフローが一定期間続く場合に、その現在価値合計を一度に求める係数です。割引率r、期間nの年金現価係数は、各期の複利現価係数を合計したものと同じです。例えば毎期100万円が5年間発生するなら、100万円に5年の年金現価係数を掛けます。期首発生や期央発生など、設問で時点が変わる場合は調整が必要です。

診断士試験では、NPV計算で営業キャッシュフローに年金現価係数、最終年度だけの残存価額に複利現価係数を使う問題が典型です。毎期同額でないキャッシュフローに年金現価係数を使うと誤ります。表が与えられる場合は、割引率と期間の行列を取り違えず、投資時点を第0期、回収を期末と置く前提を確認しましょう。

試験で問われるポイント

確認問題

割引率10%、期間3年の年金現価係数が2.487、3年の複利現価係数が0.751である。毎期末100万円を3年間受け取り、3年後に別途残存価額50万円を受け取る場合、現在価値合計として最も適切なものはどれか。

正解: ア
毎期末100万円の3年間分には年金現価係数を使い、100×2.487=248.7万円である。3年後の残存価額50万円には複利現価係数を使い、50×0.751=37.55万円。合計は286.25万円となるためアが正しい。イは残存価額を漏らし、ウとエは係数の使い分けが誤りである。

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