財務・会計取引を借方・貸方へ正しく記録する
簿記は、企業活動で発生した取引を一定のルールで記録し、最終的に貸借対照表と損益計算書へ集約する技術です。診断士試験では複雑な簿記一巡の手続よりも、取引がどの勘定科目を増減させるか、仕訳の借方・貸方を判断できるかが重要です。資産、負債、純資産、収益、費用の位置づけを最初に押さえます。
基本は、資産の増加と費用の発生は借方、負債・純資産の増加と収益の発生は貸方に記入することです。現金で備品を購入すれば、備品という資産が増え、現金という資産が減るため、借方に備品、貸方に現金を置きます。掛取引では売掛金や買掛金、手形取引では受取手形や支払手形を使い、資金の回収・支払時に逆方向の仕訳を行います。
試験では、仕訳を直接問うだけでなく、決算整理、精算表、財務諸表の表示、キャッシュフロー計算書、経営分析の前提として簿記知識が使われます。貸借平均の原理により、借方合計と貸方合計は常に一致します。勘定科目名を丸暗記するだけでなく、企業にとって資産が増えたのか、義務が増えたのか、利益計算上の収益・費用が発生したのかを考えると、未知の取引にも対応しやすくなります。
商品100万円を掛けで販売した。売上原価や消費税は考慮しない。この取引の仕訳として最も適切なものはどれか。
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