第1問 / 20 ・ 財務・会計
ある企業の売上高は1,000万円、変動費は600万円、固定費は300万円である。販売単価、変動費率および固定費が変わらないとき、営業利益200万円を達成するために必要な売上高として最も適切なものはどれか。
正解: ウ — 変動費率は600÷1,000=0.6、限界利益率は0.4である。必要売上高は(固定費300+目標利益200)÷0.4=1,250万円となるため、ウが正しい。アの1,000万円では利益は100万円にとどまる。イの利益は140万円、エの利益は300万円となり、いずれも目標利益と一致しない。
→ この論点の要点解説「損益分岐点分析(CVP分析)」
第2問 / 20 ・ 財務・会計
初期投資額が500万円で、第1期末に220万円、第2期末に242万円、第3期末に266.2万円のキャッシュインフローが見込まれる。割引率が10%のとき、この投資案のNPVとして最も適切なものはどれか。
正解: ウ — 各期の現在価値は、220÷1.1=200万円、242÷1.1の2乗=200万円、266.2÷1.1の3乗=200万円で、合計600万円である。NPVは600-500=100万円となるためウが正しい。アは差額の符号が逆で、イは現在価値合計と投資額が等しい場合の値、エは割引前収入合計から投資額を引いた値である。
→ この論点の要点解説「正味現在価値法(NPV)と割引現在価値」
第3問 / 20 ・ 財務・会計
初期投資額100万円に対し、1年後に110万円だけを回収する投資案がある。要求収益率が8%であるとき、この投資案のIRRと採否の組み合わせとして最も適切なものはどれか。
正解: ウ — 1期間なので、100=110÷(1+IRR)よりIRR=10%である。IRRは要求収益率8%を上回るため採択でき、ウが正しい。アの2%は回収額と要求収益率との差を誤って使った値である。イは要求収益率をIRRと混同し、エの18%は10%と8%を足しているため誤りである。
→ この論点の要点解説「内部収益率法(IRR)と投資判断」
第4問 / 20 ・ 経済学・経済政策
通常の右下がりのIS曲線と右上がりのLM曲線を考える。名目貨幣供給と物価水準が一定のまま、政府支出だけが増加した場合、新しい均衡で生じる変化として最も適切なものはどれか。
正解: ア — 政府支出の増加は財市場の需要を増やし、IS曲線を右へ移動させる。LM曲線が右上がりなら、新しい交点では国民所得と利子率がともに上昇するためアが正しい。イは所得の方向は合うが利子率が逆であり、金融緩和時の方向に近い。ウとエは拡張的財政政策による所得増加と反対である。
→ この論点の要点解説「IS-LM分析」
第5問 / 20 ・ 経済学・経済政策
他の条件を一定として、輸入原油価格が大幅に上昇し、国内企業の生産費が広く増加した。このとき短期のAD-AS分析が示す変化として最も適切なものはどれか。
正解: ウ — 原油価格上昇は企業の限界費用を押し上げる負の供給ショックであり、短期AS曲線を左へ移す。その結果、物価水準は上昇し、実質GDPは減少するのでウが正しい。アとイは総需要が動く場合の説明だが、設問は生産費の変化である。エは生産費低下や生産性向上など、正の供給ショックの場合である。
→ この論点の要点解説「AD-AS分析と物価水準」
第6問 / 20 ・ 経済学・経済政策
ある商品の価格を10%引き上げたところ、他の条件は変わらず、需要量が20%減少した。変化率をそのまま用いるとき、この商品の需要の価格弾力性と売上高の方向について最も適切なものはどれか。
正解: エ — 弾力性の絶対値は20%÷10%=2であり、1を超えるため需要は弾力的である。価格上昇率より需要量減少率の方が大きいので売上高は減少し、エが正しい。実際にも売上高の比は1.1×0.8=0.88となる。アとイは比率を逆にした値で、ウは値上げと売上高の関係が逆である。
→ この論点の要点解説「需要の価格弾力性」
第7問 / 20 ・ 企業経営理論
ある部品業界では、完成品メーカー3社が需要の大半を占め、部品は標準化されている。完成品メーカーは複数の部品会社から容易に調達先を変更できる。この状況をファイブフォース分析で評価した記述として、最も適切なものはどれか。
正解: ウ — 正解は2。少数の完成品メーカーに需要が集中し、標準品で調達先の切替も容易なので、買い手は価格や条件を強く要求できます。0は売り手である部品会社の集中を示していません。1は代替品以外の力を無視し、「必ず高い」とする点が誤りです。3も収益性を5要因で捉える枠組みに反します。
→ この論点の要点解説「ファイブフォース分析」
第8問 / 20 ・ 企業経営理論
地方の食品メーカーが、全国の一般消費者ではなく食物アレルギーを持つ子どもの家庭に対象を限定し、専用設備と専門相談サービスによって高い信頼を得ている。この企業の基本戦略として最も適切なものはどれか。
正解: イ — 正解は1。対象を特定家庭に絞り、専用設備と相談サービスという独自価値で優位を築くため差別化集中戦略です。0は狭い市場でも低コストを優位の源泉とする場合です。2は広い市場で低コストを目指す戦略です。3は優位性が不明確な状態であり、本事例には当たりません。
→ この論点の要点解説「ポーターの3つの基本戦略」
第9問 / 20 ・ 企業経営理論
ある企業のA事業は、成長率が低い市場で最大競争相手を上回る市場シェアを持ち、追加投資の必要性が小さい一方、安定したキャッシュを生んでいる。PPM上の位置づけと基本的な資金方針の組合せとして最も適切なものはどれか。
第10問 / 20 ・ 運営管理
年間需要量12,000個、1回当たり発注費用500円、1個当たり年間保管費用200円である。欠品と数量割引を考慮しないとき、経済的発注量に最も近いものはどれか。
正解: イ — EOQは√(2DS/H)なので、√(2×12,000×500/200)=√60,000≒245個となり、イが正解です。アは平方根内の値を誤って小さくした値、ウとエは公式から得られません。発注回数12,000/245を先に丸めたり、平均在庫Q/2と混同したりしないことが重要です。
→ この論点の要点解説「経済的発注量(EOQ)」
第11問 / 20 ・ 運営管理
顧客ごとの仕様差が大きく、注文を受けてから設計・製造する大型装置について、最も適した生産形態の組み合わせはどれか。
第12問 / 20 ・ 運営管理
開始点から終了点までの経路がA-C(所要時間4日+6日)、B-D(5日+4日)、B-E(5日+7日)の3本である。クリティカルパスと最短完了時間の組み合わせはどれか。
正解: ウ — 各経路の合計はA-Cが10日、B-Dが9日、B-Eが12日です。最長のB-Eがクリティカルパスとなり、全経路が完了できる最短完了時間は12日なのでウが正解です。アとイは各経路の計算自体は正しいものの最長経路ではありません。エは並行する経路の時間を合算しており誤りです。
→ この論点の要点解説「PERTとクリティカルパス」
第13問 / 20 ・ 経営法務
株式会社の機関設計に関する記述として、最も適切なものはどれか。
正解: ウ — 正解はウ。株主総会と取締役は株式会社の基本的な必置機関です。アの公開会社は上場の有無ではなく株式の譲渡制限で判断します。イの取締役会はすべての会社に必須ではありません。エも誤りで、非公開会社でも法定の範囲で会計監査人を設置できます。会社法上の公開会社と上場会社を区別するのがポイントです。
→ この論点の要点解説「株式会社の機関設計」
第14問 / 20 ・ 経営法務
取締役の責任に関する記述として、最も適切なものはどれか。
正解: エ — 正解はエ。取締役の任務懈怠によって会社に損害が生じれば、会社に対する損害賠償責任が問題になります。アの基本的義務を定款で全面排除することはできません。イの代表訴訟は株主自身のためではなく会社のための請求です。ウも誤りで、取締役は会社に対して忠実義務を負います。責任の相手方を区別しましょう。
→ この論点の要点解説「取締役の義務と責任」
第15問 / 20 ・ 経営法務
特許制度と実用新案制度に関する記述として、最も適切なものはどれか。
正解: ウ — 正解はウ。物品の形状・構造・組合せに係る考案は、実用新案の保護対象になり得ます。アの方法は対象外です。イは無審査登録制度と矛盾します。エも誤りで、特許権は出願時ではなく、審査を経た特許査定後に特許料を納付して設定登録されたときに発生します。保護対象と権利発生時点を分けて判断します。
→ この論点の要点解説「特許権と実用新案権」
第16問 / 20 ・ 経営情報システム
受注明細表の主キーは「受注番号」と「商品番号」の組であり、属性として受注日、商品名、数量を持つ。受注日は受注番号だけで決まり、商品名は商品番号だけで決まり、数量は両方の組で決まる。この表について最も適切な記述はどれか。
正解: イ — 正解は2番目。受注日が受注番号だけに、商品名が商品番号だけに依存しており、いずれも複合主キーの一部への部分関数従属です。このため第2正規形を満たしません。第1正規形だけでは第3正規形とはいえず、問題は推移的従属だけでもありません。数量は主キー全体に依存するため、分離対象ではありません。
→ この論点の要点解説「データベースの正規化」
第17問 / 20 ・ 経営情報システム
顧客表customers(id, name)と受注表orders(id, customer_id)がある。一度も受注していない顧客だけを抽出するSQLとして最も適切なものはどれか。
正解: イ — 正解は2番目。LEFT JOINは顧客表の全行を残し、対応する受注がない行では受注表側の列がNULLになるため、o.id IS NULLで未受注顧客だけを選べます。INNER JOINとCROSS JOIN後の一致条件では受注のない顧客が残りません。IS NOT NULLは、反対に受注がある顧客を抽出します。
→ この論点の要点解説「SQLの基礎(SELECT・JOIN)」
第18問 / 20 ・ 経営情報システム
ある端末でWeb会議とファイル転送を同時に利用している。受信したIPパケットを端末内の適切なアプリケーションへ振り分けるために、トランスポート層で主に用いられる情報はどれか。
正解: イ — 正解は2番目。TCPやUDPのポート番号は、同一端末上で動く通信相手のアプリケーションや処理を識別します。MACアドレスは主に同一リンク上のインターフェース識別、ドメイン名は人が扱いやすい名前、サブネットマスクはIPアドレスのネットワーク部とホスト部の判定に使われ、アプリケーションの振り分けには使いません。
→ この論点の要点解説「TCP/IPとネットワーク階層」
第19問 / 20 ・ 中小企業経営・中小企業政策
中小企業基本法上の中小企業者の判定に関する記述として、最も適切なものはどれか。
正解: イ — イが正解です。サービス業は資本金5千万円以下または従業員100人以下です。アは「かつ」ではなく「または」であるため誤りです。ウは卸売業と小売業の基準が異なります。エは小規模企業者を原則として従業員数で判定するため誤りです。資本金が基準を超えていても、従業員基準内なら該当し得ます。
→ この論点の要点解説「中小企業の定義(資本金・従業員基準)」
第20問 / 20 ・ 中小企業経営・中小企業政策
ある調査で、業況が「好転」と回答した企業が35%、「不変」が45%、「悪化」が20%であった。このときの景況DIと解釈の組合せとして最も適切なものはどれか。
正解: ア — アが正解です。景況DIは好転割合35%から悪化割合20%を引いた15です。イは好転と悪化を加えており、好転企業が過半数という解釈も誤りです。ウは減算の向きが逆です。エは不変回答を好転側に加えないため誤りです。DIの符号と前回調査からの変化は別の論点であり、不変は差し引きに使いません。
→ この論点の要点解説「中小企業白書の読み方と統計指標」
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